1 認知機能検査
免許証の更新期間満了日(誕生日の1か月後の日)の年齢が75歳以上の方で免許更新を希望する方は、認知機能検査の受検と高齢者講習、運転技能検査を受けなければなりません。
認知機能検査は、運転免許証の更新期間が満了する日の6ヶ月前から受けることができます。検査の対象となる方には、運転免許証の更新期間が満了する日の6ヶ月前までに認知機能検査と高齢者講習の通知が警察から届きます。
医師の診断書等を提出した場合、認知機能の検査は免除されます。
検査内容
自分の判断力、記憶力の状態を知るための簡易な検査です。
検査内容は、時間の見当識、手がかり再生、という2つの検査項目について、端末に記入して行います。端末は提供されます。
検査の実施は、約30分ほどで終わります。
具体的に行われる実施内容は、次の3つの項目が実施されます。
(1)時間の見当識 (2)手がかり再生 (3)介入課題
但し、(3)の介入課題は、採点されません。
判定結果
1 | 36点未満 | 認知症のおそれあり |
2 | 36点以上 | 認知症のおそれなし |
(判定結果 その1)
臨時適性検査(専門医の診断)の受検
「認知症のおそれあり」 という判定結果が出た方
又は医師の診断書の提出
※ 運転免許本部より通知が来ます。
・認知症にあらずと診断された方は、高齢者2時間講習
・認知症と診断された方は、残念ながら免許証の停止・取消しとなります。
(判定結果その2)
「認知症のおそれなし」という判定結果が出た方
・高齢者講習2時間
・実車による指導(点数によって自主返納やサポカー限定免許を勧告されます)
2 高齢者講習
高齢者講習、実車指導(指定された方は運転技能検査)、認知機能検査の順番はありません。
ご自分でいずれからでも受講できますが、通常は警察署からきた通知書に従って受講します。
高齢者講習は座学(教室内での講習)と実車指導です。
座学ではビデオを使った安全運転の講習や指導員による講習が行われます。
※ 居眠りは絶対に駄目です。居眠りをすると受講終了証はもらえません。
実車指導
講習所内のコースを走行して行われます。
一人当たりの指導時間は大体15分程度です。
点数がつけられ、それに基づいてサポートカー限定免許や自主返納が勧告されます。
特に気をつける点は、信号は必ず守ることと必ず一時停止線の手前で止まることです。
3 運転技能検査
過去3年以内に一定の交通違反を起こした人は、運転技能検査を受けなければなりません。
検査は講習所内のコースを走行して行われます。
一人当たりの検査時間は大体15分~20分程度です。
点数がつけられ、70点以下ですと免許停止になります。
特に気をつける点は、信号は必ず守ることと必ず一時停止線の手前で止まることです。
信号無視と一時停止違反はともに30点の減点ですので、それだけで免許停止です。
信号が青でも前方の車が交差点の向こう側で停止している場合も発進してはダメです。
運転技能検査が行われる前に指導員による説明があり、どこに気をつけるのかがわかりやすく指導されますので、よくよく聞いて検査に臨みましょう。
落ちても免許証更新の期日までなら何度でも検査を受けることができますので、できるならこの検査は早めに受験することをおすすめします。
講習内容の大切なポイント
75歳以上の方が運転免許を更新する際の内容を紹介しました。
無事更新するためのポイントは、「手がかり再生」での問題でイラストを5つ以上正解することと、実車指導もしくは技能検定で信号を守ること、一時停止線をはみ出さないで停止することです。このことを実践すれば間違いなく合格します。
信号に従うことや一時停止をきちんと出来なかった方は、免許の自主返納やサポートカーにすることをお勧めします。
家族の方から自主返納を勧められている方は、このことを条件にされたらどうでしょうか?
あと注意する点は、免許証を受け取る際の視力検査です。視力も年齢とともに衰えていきますので、事前に眼鏡をチェックしておくことも忘れないでください。