高齢者による運転の注意点
内閣府では年齢別による交通違反や交通死者数などのデータを公表しています。
そのデータを参考にして、高齢者の方が運転する場合の参考にしていただきたい内容と問題点をまとめました。
高齢者が運転免許を更新するにあたって不安を感じるのは、高齢による交通事故を起こしかねないということだと思います。
高齢者講習でも高齢者運転の注意点をしっかり指導しています。
しかし安全に自動車運転を続けていくためにも、安全運転への自覚を常に高めることがきわめて大切と思います。
次のデータをご覧ください。
高齢者及び高齢者以外の交通事故死者数の推移
この図でみると、年々交通事故の発生件数や死傷者数は減ってきています。
しかし、65歳以上の高齢者における交通事故による死者の数は56.2%と全体の死者数の半数以上を占めています。
60歳以上の内訳をみますと、80歳以上が最も多く、70歳~79歳、60歳~69歳の順で多くなっています。
やはり交通事故による死亡は年齢が高くなるほど増えるんですね。
もちろんこのデータは、交通事故による死者数であり自動車運転者に限った死者数ではありませんが、高齢者の方の死者が非常に多いことははっきり自覚をしておく必要がありますね。
交通事故の発生件数で多いのは、追突事故が最も多く、その次に出会い頭の衝突や歩行者の横断中、右折左折時の衝突が多いというデータがでています。
交通事故の死者数をどんな状態で発生しているのかを見ると、歩行中が最も多く、次に自転車に乗っている時と自動二輪車に乗っている時となっています。
自動車運転中に気をつけなければならない注意点ですね。
致死率及び死者数の推移
死者数は減少していますが、致死率は上がっています。
それは高齢者の割合が増えて高齢社会になっていっているからでしょう。
それだけ高齢者は交通事故による致死率が高いといえます。気をつけましょう。
高齢者の方が車を運転する際の注意点は、今までと同じ運転感覚ではいけないと自覚することにあると思います。
高齢になるに従って事故率も死亡率も上がっているという現実をはっきり自覚して安全運転を心掛けましょう。
高齢者講習 認知機能検査、運転指導を受講する際には自分は高齢者であるとはっきり認識し、指導の内容を真剣に聞きましょう。そして自分の運転の仕方に少しでも不安を感じるようでしたらサポカーの選択も考えましょう。