高齢者の免許返納

高齢者講習・認知機能検査・イラスト一覧表と覚え方tOpへ

高齢者の方の免許返納が盛んに勧められていますが、高齢者の立場からこの問題を取り上げてみたいと思います。

高齢者免許の返納を勧めている人たちは比較的に若い人たちではないかと思います。
息子であったり娘であったり、親の運転になにかあったらと心配で勧めるのでしょう。
また一般の若い人たちも、高齢者の事故のニュースがあるたびに高齢者の免許返納が正しいと思うのでしょう。

当事者でない人たちがいろいろ意見を言うのは、必ずしも的確な意見とは言えないと思うのです。
高齢者の人たちは、車社会になってから永い間、車を必要とする生活を送ってきています。

高齢者になったからもう車生活はやめてくださいと言わんばかりの自主返納の言葉には、あなたの人生はここまでと言われたような寂しさを感じるのです。
高齢者でもまだ思うように生きたい人生が続いています。

確かに街中で見かける高齢者の運転で、この人は危ないなと感じる人はいますが、高齢者だからと言ってすべてが危ない運転の領域に入ってはいないことをもっと理解してほしいのです。

人の能力を年齢で計ることほど愚かなことはないと感じています。若くてもパーキング場に入れるのに線の範囲に入っていれば構わないと思っている人だっています。
真ん中に駐車するという常識さえ持ち合わせていない人も年齢に関係なくいます。

運転という人命にかかわる分野ですのでみんなが高齢者の運転を特別視するのはわかりますが、もっと視野を拡げた考え方対処の仕方を検討していただきたいものです。

高齢者が運転免許を返納すると、それですべて収まるのでしょうか?
いままでの生活様式が変わり、活動的ではなくなり買い物にもすすんでいかなくなる恐れもあります。
他の人たちとの接触の機会も少なくなり、コミュニケーションが減ってきたりします。

それは認知力の衰えを招くとも言われています。
車社会を生きてきた人から車を取り上げるという問題は、ただ高齢者の運転免許はだきるだけ返納したがいいという考えについては、今一度有識者で検討いただきたいものです。

参考にしてください。 本当に危険なのは「高齢者の運転」なのか…和田秀樹が「うっかり免許返納をしないほうがいい」と訴える理由

高齢者講習 認知機能検査 イラスト覚え方TOPへ

高齢者運転免許証 自主返納の目安

高齢者で運転免許を持っている家族を持ち、その人が日常的に運転をしていると、いつか事故を起こしはしないかと心配はつきないと思います。

高齢者と一概に言ってもその能力や判断力には大きな違いがあります。ましてや本人が自分の能力や判断力をよく理解していない人もいます。

自分の能力や判断力が衰えているにもかかわらず、自分はしっかりしていて自分の運転には何も問題はないと思っている高齢者をかかえている家族は大変だろうと思います。そういう人を説得するのは大変だろうと思うからです。

いちばんいい方法は、高齢者講習受講時に実車指導、もしくは運転技能検査に付き添い者の立ち合いが認められれ、指導員の助言が得られれば確かな判断をすることができるのですが、現状、それは出来ません。

実車指導や運転技能検査で行われる内容は、高齢者の運転の問題点をしっかり把握するためによく設定されています。

私はいままで3回高齢者講習、認知機能検査、運転技能検査(1回)、実車指導(2回)を体験していましたが、信号無視や一時停止違反をする受講者を散見してきました。

こんな運転をする人が免許を持ち、街中を運転している現状に驚いたものです。
また今回なんとか免許を更新できても、次の更新までに三年の月日を要します。その間の危険性が大きく心配されます。

そこで家族の方へおすすめしたいのは、自主返納を決断する目安を決めておくことです。

高齢者の運転する車に時々同乗し、信号無視と一時停止違反、あるいは一時停止ラインを大きくはみ出て停車するといった場面があるようでしたら躊躇なく自主返納をすると決めておいたらどうでしょうか。

危険なのは運転能力の衰えている本人の意思に振り回されることです。自主返納の目安を決めてご本人にも納得してもらうことが大事だと思います。

トップページへ戻る