高齢者講習 知りたいことのすべて|seiwa小出版株式会社

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皆さんの知りたいことをまとめました。参考にしてください。

【目次】

● 高齢者講習編

70歳~74歳までの運転免許更新

75歳からの運転免許更新

75歳からの高齢者講習の流れ

講習手数料

運転免許証の更新手続き

● 認知機能検査編

認知機能検査で落ちたら

認知機能検査と臨時認知機能検査の違い

検査手数料

年度が変わると問題やイラストが変わりますか?

回答を事前に覚えるのは正しいのですか?

合格するには?

パターンA,B,C,Dのどれが出るかわかりますか?

タブレットの使い方

イラストの見せられ方

イラストは全国共通ですか?

パターンA,B,C,Dが混在して出ることがありますか?

それぞれの最大点数を合計しても100点になりません。

「手がかり再生」の点数のつけ方がよくわかりません。

「介入課題」は回答しなくても大丈夫ですか?

「時間の認識」の問題の注意点は?

● 実車指導編

実車指導の手数料

指導方法は?

注意点は?

● 運転技能検査編

運転技能検査の手数料

検査方法は?

注意点は?

● 自主返納編

自主返納で悩む方へ

判断の目安

【高齢者講習編】

70歳~74歳までの運転免許更新

高齢者講習日に持参するもの(講習のお知らせのハガキ、運転免許証、講習手数料、黒のボールペン、必要な人は眼鏡、補聴器)

普通自動車対応免許所持者の講習にかかる時間は2時間です。教室でビデオを見ながら指導員の説明を聞くことと運転適性検査が行われます。(1時間)

そのあとで実車での講習が行われます。(1時間)

原付、二輪、小特、大特のみの方は実車はありません。座学と運転適性検査のみです。(1時間)

座学の時に居眠りをしますと終了証がもらえなくなりますので注意ください。

この講習をきちんと受講すれば、免許証が更新されないということはありません。講習の終了証明書が手渡されます。大切に保管してください。

受講後には運転免許証の更新手続きを行わねばなりません。(通知がきます)

(講習所ごとに異なる場合がありますので、詳しくは所轄の警察署へお問い合わせください)

75歳からの運転免許更新

75歳からの免許更新の大きな違いは認知機能検査が行われることと、運転技能検査が導入されたことです。

一定の交通違反をした人は、臨時認知機能検査を受けなければなりません。

75歳からの高齢者講習の流れ

講習日に持参するもの(講習のお知らせのハガキ、運転免許証、講習手数料、黒のボールペン、必要な人は眼鏡、補聴器)

75歳からの免許更新の流れを説明します。
一般的には所在地の警察署から送られてくる通知書に従います。

1,まず認知機能検査の通知書が来ますので、その通知書に記載されている会場、日時にいけるか決めます。都合が悪い場合は通知書に記載されている電話番号へ電話をし期日の変更をお願いします。
(認知症ではないという専門医の診断書を持っている方は認知機能検査は免除されます。
但し、更新日の6か月以内に作成された診断書でなければなりません)

2,高齢者講習の通知が来ますので、それを持って期日に指定された会場へ行きます。
ただし都合により会場や日時を変更できますので、その場合はすみやかに電話で変更を申し込みます。

講習は座学でビデオを見たり安全指導を聞き、そのあと運転適性検査をします。居眠りをしたら終了証はもらえませんのでご注意ください。

3,講習と同時に実車指導、もしくは運転技能検査が実施されます。
実車指導は免許の更新に関係ありませんが、点数をつけられ自主返納を勧告されたり、サポートカーを勧められたりします。
詳しくは 運転技能検査の体験 のページを参考にしてください。

講習手数料

70歳~74歳の講習料も75歳からの講習料も同じです。
普通自動車対応免許所持者の方は6,450円。原付、二輪、小特、大特のみの方は2,900円。

運転免許証の更新手続き

通知が来ますので期日内に手続きします。
更新手続きに持参するもの(更新のお知らせのハガキ、運転免許証、高齢者講習終了証明書、更新手数料2,500円、必要な方は眼鏡、補聴器等)

更新時に視力検査が実施されます。
視力に問題があると思っている方は、早めに手続きに行き、万一の場合に眼鏡を新しくする期間を考えておきましょう。
(前日などに長時間テレビ映画などを見ますと、眼がぼやけて見えたりしますのでご注意ください)

イラストの覚え方

【認知機能検査編】

認知機能検査で落ちたら

専門医の診断書を提出する必要があります。認知症でないと診断されれば更新へ向けて進めることができます。
認知症と診断されれば免許の更新はできません。

認知機能検査と臨時認知機能検査の違い

検査の内容に違いはありません。同じ内容で行われます。

交通違反をした75歳以上の人に行われるのが臨時認知機能検査です。
免許更新期間中に認知力が衰えていないかどうかを調べるために行われる検査と思われます。
前回の認知機能検査の結果と比べて、その人の認知力の変化を見るためではないでしょうか?

検査手数料

1,050円

年度が変わると問題やイラストが変わりますか?

「手がかり再生」で出題されるイラストはこの制度が始まって以来一度も変更されていません。
今後も変更はないと思いますが、もし変更されるとしたら、公平さを保つために警視庁等のサイトで1年以上前から告示されると思います。

なお、問題も「時計の描写」がなくなっただけで、あとは変更ありません。
それにともなって点数計算が変わりました。

回答を事前に覚えるのは正しいのですか?

最近ではかなり少なくなりましたが、以前は事前にイラストを覚えるのは検査に対して不正ではないかという声がよく寄せられました。
検査は75歳以上の高齢者の判断力や記憶力といった認知力を判定するのが目的でありますので、事前に問題やイラストを覚えても何ら差しさわりはありません。

認知力の衰えた人は、ちょっと前に覚えたことでも思い出せないのが特徴です。
事前にイラストの覚え方を身につけたり、しっかり覚えてしまうことができる人は、記憶力が衰えていないことの証明です。
検査の主旨が認知力の衰えを判定することにあるのですから、事前にイラストを覚えても、また覚え方を身につけていても一向に差しさわりはありません。決して不正行為ではないのです。
安心して事前準備をしてください。

警視庁のホームページでも事前の体験を奨励しています。

合格するには?

36点以上取る必要があります。
時間の認識は簡単ですので点数を気にする必要はありません。
もし時間の認識で点数が取れないようでしたら、あなたの認知力に問題があると思ってください。

時間の認識に問題がないなら、「手がかり再生」で出題されるイラストを4つ正解すれば合格します。
ただし自由回答で4つ正解する必要があります。自由回答に不正解を回答する場合もありますので、ヒントのある回答用紙にも書けるだけ回答を書いておいてください。

パターンA,B,C,Dのどれが出るかわかりますか?

わかりません。当日の検査官が決めます。

タブレットの使い方

タブレットとペンは支給されます。難しく考える必要はありません。紙に書く要領でお使いください。

イラストの見せられ方

「手がかり再生」のイラストは一度に4枚(約1分)その後に次の4枚、その後に次の4枚、その後に次の4枚と4回に分けて計16枚見せられます。時間は合計4~5分くらいです。
その間に覚えなければなりません。

イラストを見せられた後に点数に関係のない「介入課題」の作業を行います。
その後に、イラストの回答を書きます。初めに自由回答に書いていきます。順番はどうでもいいですから思い出したものから書いていきます。
その後、ヒントのある手がかり回答に書いていきます。ヒントに該当する答えを書いてください。

イラストは全国共通ですか?

はい。「手がかり再生」のイラストは全国共通です。

パターンA,B,C,Dが混在して出ることがありますか?

ないと思っています。もし混在していいのならパターンをA,B,C,Dに分ける必要がありません。
初めから64枚の絵を16枚選んで出題すればいいですから。

それぞれの最大点数を合計しても100点になりません。

「時間の見当識」最大15点、「手がかり再生」最大32点にそれぞれ倍率が掛けられます。

総合点の算出は、1,336×時間の見当識の点数(最大15点)+2,499×手がかり再生の点数(最大32点)となります。

「手がかり再生」の点数のつけ方がよくわかりません。

回答用紙3の自由回答で正解すれば2点が与えられますが、おなじ問題で回答用紙4の手がかり回答で正解しても点数は与えられません。もし自由回答で間違っていた場合には、手がかり回答で正解していれば半分の1点が与えられます。

回答用紙3の自由回答で正解すれば、それぞれ2点が与えられ、自由回答で答えていない場合と間違っている場合に、同じ問題で回答用紙4の手がかり回答で正解していればそれぞれに1点が加算されます。

「介入課題」は回答しなくても大丈夫ですか?

「介入課題」は「手がかり再生」の回答までの時間の間をとるための問題ですので、点数はつけられません。
回答しなくても大丈夫です。適当に回答しておいて、むしろ「手がかり再生」で出されたイラストを思い出しておくほうが賢明といえます。

「時間の認識」の問題の注意点は?

「今年は何年ですか?」の答えは西暦でも令和の年号でも正解です。

あとは月、曜日、日にちを書きます。
「今は何時何分ですか?」の回答だけは注意が必要です。
検査の開始前に黒板(もしくはホワイトボード)に現在の時間が書かれます。それをよく覚えておいてください。
検査が開始されるとその時間は消されます。そして「今は何時何分ですか?」の回答には、黒板に書かれていた時間よりだいたいどのくらい時間が経過したかを考慮して時間を記入します。
例えば、黒板に9時30分と書かれていて、それから5分位経過したかなと思ったら9時35分と書きます。だいたいで結構です。
これでその人の時間の認識能力が調べられます。

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【実車指導編】

実車指導の手数料

実車指導の料金は、講習手数料6,450円に含まれています。

指導方法は?

1台の車に3人程度同乗し交代で講習場のコースで運転します。(講習会場により違いがあります)

注意点は?

点数がつけられます。点数によっては自主返納を勧められたり、サポートカー限定の条件がつけられます。
車止めへの乗り上げの時、アクセルとブレーキの踏み間違いに注意します。
一時停止違反や信号無視はそれだけでアウトです。
一時停止線を少しでもはみ出してもダメです。事前によく説明されますのでよく聞いておきましょう。

【運転技能検査編】

運転技能検査の手数料

標準額 3,550円 (注意)令和7年3月24日以降は標準額が 3,650円になります。

<検査方法は?

検査官と二人で乗車します。初めに本番と同じコースで練習します。
そのとき検査官から細かく指示されますので、それをしっかり聞いておくことで運転ミスを防ぐことができます。

注意点は?

点数がつけられます。70点以上が合格点です。点数によっては自主返納を勧められたり、サポートカー限定の条件が つけられます。
車止めへの乗り上げの時、アクセルとブレーキの踏み間違いに注意します。
一時停止違反や信号 無視はそれだけで40点の減点です。
一時停止線を少しでもはみ出してもダメです。事前によく説明されますのでよく 聞いておきましょう。

【自主返納編】

自主返納で悩む方へ

自分はもっと運転をしたいけど、家族の不安や、万が一事故った時のことを考えると自主返納すべきかどうか悩む、という方もたくさんいらっしゃると思います。

運転をやめるという選択は、自分や家族に安心感をもたらし、それはそれでいいことに違いはないのですが、長きに渡って車生活をしてきた者には自主返納によって喪失感をもたらします。

今までのようにドライブや買い物に行くといったことがなくなると、自宅からあまり出なくなることもあり得ます。
それは認知力を衰えさせると言われています。車は生活に活力を与えている側面があるからです。
自主返納が必ずしもベストとは言えないのです。

判断の目安

悩む方は、運転中に信号無視をしそうになったり、うっかり一時停止をしそこなったりするようでしたら自主返納をすると決められたらどうでしょう。
「運転技能検査」では信号無視と一時停止違反どれか一つで免許停止になります。

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